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#11 不動産広告営業から採用・マーケティング支援の会社経営へ|模索し選択肢を広げる起業のカタチ

  • 執筆者の写真: careermentorjapan
    careermentorjapan
  • 3月29日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月30日

 

山田 哲平さん プロフィール

 九州大学法学部卒業後、株式会社リクルートへ新卒入社。その後ITへ業界をシフトし、IT×地方創生の領域でwebディレクターを経験。同職種でフリーランスも経験。現在は採用とマーケティング支援の会社を経営。


 自分の事業を持つことを目指し、さまざまな領域を経験してきた山田さん。「キャリアチェンジの段階で、各方面で働いた人の話をたくさん聞いておけばよかった」と語る山田さんに、ご自身のキャリアストーリーを伺いました。

 

夢に近づけると思って選んだファーストキャリア

ー新卒時の入社動機と、入社後のお仕事について教えて頂けますか。

 中学生時代から「いつか起業したい」という目標を持っており、「裁量権が持ちやすい」と良く聞くためベンチャー企業なども検討しましたが、最終的には安定した企業且つ起業家マインドを会社として大事にしているリクルートを就職先として選択し上京しました。

 最初の配属はスーモカウンターで接客を1年経験し、その後スーモ(不動産情報サイト)の広告営業へ異動になり、合計3年間勤務しました。


新しいことにチャレンジするわくわくとちょっとしたもやもや

ーその後、転職で営業からWebディレクター・人事へ職種チェンジされます。この転職について教えて頂けますか。

 就活時から考えていた「いつかは地元福岡へUターン」を検討した結果、地方創生をミッションとしてITソリューションを展開する会社へ転職しました。Webディレクターとしてデザイナーやエンジニアと密に連携し、地域の事業者様の魅力を打ち出すwebページの提案をしていました。

 そしてこのIT会社で、かねてから関心を持っていた人事の領域に関わるきっかけがあり、採用面接を担当させてもらえることになりました。採用・育成・研修など、人事の仕事に幅広く携わることで人の成長機会に関わることができ、会社勤め仕事で一番楽しい仕事でした。

 人事の仕事をすればするほど、自分が採用・育成した人に愛着を持ち始めていることに気づき、このままでは起業の夢が遠ざかってしまうのではないかとふと立ち返る時があり独立を決意しました。



退職時に新卒研修で関わった新卒の子たちが送別会を企画してくれ、花束とデザイナーお手製の卒業証書をもらいました。
退職時に新卒研修で関わった新卒の子たちが送別会を企画してくれ、花束とデザイナーお手製の卒業証書をもらいました。

綺麗な起業がすべてじゃない

ー独立後の経験について教えて頂けますか。

 最初はなかなか案件が安定せず、求人サイトで案件がないか探しながら色んな交流会に顔を出してみたりしていました。なんとなくイメージしていた「綺麗な起業」が出来ていないなあと思っていたのですが、色々な経営者と話す中で気づいたことは、「個人事業主の多さ」と「複数領域でビジネスをしている人の多さ」です。

 自分が関わってきたり、従来から思い描いていた起業・経営者の姿は、「一つの大きなサービスを立ち上げる」「大きな組織を束ねる」そして「社会を変えるほどのインパクトをもたらす」というビジョンを最初から掲げなければいけないというイメージでした。でも実際は小さいサービスをいくつか試してみたり、一人でリスクの少ない形で始めることもできるし、それを実践している人も非常に多いことを知りました。

 それを知った上で、自分が今後関わりたい領域としては、「健康」「マーケティング」「人材開発」の三つに関心があります。共通して言えるのは、「人が自分らしくいられる機会・環境」を増やしたいと考えています。これまでは世の中にニーズが多いことと自分の経験領域であることから、webマーケティング支援の領域で案件を担当していましたが、今後は自分が熱意を持って取り組める領域である人材開発の領域でサービスを立ち上げたく、事業の形を検討している段階です。

 他にも、専門性を持った個人のスキルを世に広めるためのプロデュースのようなものもやっており、自分の好きな形でとりあえず種は多く蒔くようにしています。


少しずつ見えてきた自分らしい起業のカタチ

―起業・独立について、気になるけど踏みとどまっている方や、次のステップを迷っている方へアドバイスがあればお願いします。

 最近はフリーランスや業務委託などの働き方が広がっているということもあり独立してみて思うのは、起業はそんなにたいそうなことではないということです。

 私は、自分がやりたいことをすぐに実行できるという意思決定の自由度の高さから、経営者が自分に合った職業だと思っています。ただ、その形は模索しながら形になってきていますし、今も常に改良中です。

 最初は、「自分が本当に楽しいと思える仕事」には案件になるイメージが湧かず目を背けており、「案件の取りやすさ」を重視して分野を選択していました。そんな中、選り好みせず仕事を請け負っていたら自分の価値を出せるタイミングがあり、気づけば今では楽しいと思っていた分野に関わるきっかけを持つことが出来ています。

 大きなビジョンを掲げてスタートするのもありますが、起業を大それたこと捉えずに「やりたいことを形作っていくための一歩目」として小さいステップから始めてみて、自分にあった働き方なのかどうか試してみるとよいと思います。私もまだまだ模索中ですが、色んな業種業界の人と接することを日々継続して知見を広げて深めるようにしています。


 興味があればぜひお話しましょう!



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