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#14 広告営業からフリーランスプロダクトマネージャーへ|自分のキャリアに責任を持つということ

  • 執筆者の写真: careermentorjapan
    careermentorjapan
  • 4月12日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月20日

 

櫻本 静香さん プロフィール

 法政大学卒業後、2017年に株式会社リクルートへ広告営業として新卒入社。その後、社内異動でプロダクトマネージャー(以下PdM)へ職種チェンジ。その後PdMとして転職し、調理アプリ、ロイヤリティプログラムなど様々なビジネスを経験。その後デンマークへ留学を経て、現在は個人事業主としてスタートアップにてシャンプー事業、AI関連事業の立ち上げと惣菜定期配送PdMを担当。


 Web・アプリの顧客体験向上に寄与するプロダクトマネジメントという職種でキャリアを築いてきた櫻本さん。その過程では悩むことも多かったと言います。現在の働き方に至るまでの過程についてお伺いしました。


 

ー新卒のお仕事について教えて頂けますか。

 大学時代のインターン先の先輩でリクルートに入社した人が多く、その人達がみんなリクルートのことが大好きですごく良い会社だと言っていたのが印象的で(その当時は会社は辛くてみんな愚痴を言いながら頑張る場所だと思ってたので)、私もここなら楽しく働けるのではないかと思ったこと、また、リクルートは年功序列ではなく成果主義で成果をあげれば出世していけるということを聞いて、どんどん挑戦して、成果をあげていきたいと思っていた私にあっているのではないかと思い入社しました。

 入社後は、SUUMOメディアの賃貸事業部の営業として新規顧客開拓と既存顧客の営業を実施しました。営業は向いていないと思っていましたが、やってみたら本当に向いていなかったため、かなり苦労しましたが、事業としてどのように売上をあげていくのか、世の中ほとんどの会社にある「営業」という職種の知識や経験が得られたのは、今となってはかなり良い体験だと思っています。


ー営業からプロダクトマネージャーへの社内異動についてお伺いできますか。

 そもそも、リクルートではITの企画をしたいと思って入社していたので、その夢を叶えるために、当時の営業部のマネージャーやIT事業部のマネージャーなどに相談し続けました。その結果、営業で一定の成果を出せていたことと、大学時代にITのスタートアップでインターンしていたためITの知識があったこと、また熱意をかってもらえたことから2年目で異動することができました。


ーその後レシピサービスの会社へと転職されます。初めての転職経験についてお伺いしたいのですが、きっかけは何でしたか。そのほかの選択肢も検討されましたか。

 元々リクルートはずっといる会社ではない。と噂で聞いていたので、新卒で入社した時から3年くらいで転職かなと思っていました。新卒から4年半リクルートにいて、ずっとSUUMOの領域に関わってきたので、別の領域に関わりたい、別の会社の文化も知りたいと思い転職を決意しました。SUUMOのユーザーである賃貸の引っ越し検討層は2年に一度程度のサービス利用だったため、よりユーザーが日常的に使うサービスに関わりたいという思いで探した結果、レシピアプリの会社へ転職を決めました。


デンマーク留学の経緯と、留学先での経験についてお伺いしたいです。

 元々留学に興味がありつつ、大学生の時にできなかったことと、またこのままのキャリアで進んでよいのか迷いがあり、一度「社会人」という肩書を捨てたいと思ったこと、この二点からデンマークへの留学を決意しました。留学先では、年齢、国籍が違う仲間と出会うことができ、そこで文化の違いやコミュニケーションの違い、仕事に対する考え方の違いを学ぶことができました。また、一度「働く」ということから離れたおかげで、自分の人生として実現したい働き方や仕事について気づくことができたと感じています。


カメラが趣味
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―現在のフリーランスのPdMというお仕事についてお伺いできますか。働き方と、正社員勤務との違いをお伺いしたいです。

 現在は、フリーランスのフルリモートでスタートアップの新規事業の立ち上げやPdMとして働いています。PdMという仕事は、プロダクトのグロースに全責任を持つ立場だと考えているので、どのようにしたらユーザーにより満足してもらえるか、KPIを達成できるか、などを日々考えて、エンジニアやデザイナーと協業して施策の検討をしています。

 働き方自体は、正社員時代とあまりかわりませんが、キャリア形成の面で違いがあります。業務委託は、会社が自分自身の成長に対してコミットしてくれるわけではなく、プロフェッショナルとして関わるので、自分自身のスキルアップ・成長などは、自分で責任を持ち自分で考えて進めないといけない点が、正社員とは大きく異なると思います。


―これまでのキャリアについて、満足されていることと、もしまだ満足していないことがあればお伺いできますか。

 やりたいことがあったときに迷わずに行動してきたことで、様々な会社でキャリアを積むことができたため、その点では満足しています。事業フェーズにおいても、0→1、1→10、10→100など様々な経験をすることで、フェーズごとの事業の伸ばし方を知ることができました。一方でそれぞれのフェーズごとの事業を担当していたため、0→100まで事業を一気に伸ばす経験をしてみたいなと思います。


ーフリーランスでのお仕事、PdMへのキャリアチェンジを目指す方にアドバイスやメッセージがあればお願いします。

 もし、今の正社員という働き方ではなく、フリーランスとして働きたいと考えているのであれば、迷わず挑戦してみることをおすすめします。1年やってみて自分に向いていなかったら正社員に戻ればよいだけなので、まずは行動してみてください。とはいえ、「なぜフリーランスで働きたいのか」、「フリーランスとして何を実現したいのか」は事前によく考えて言語化しておいた方が良いと思います。(正社員でも同じことですが)、フリーランスで働き始めた際に必ず今までになかった壁にぶち当たると思います。うまくいかない時もあると思います。そういった時にフリーランスだと、気軽に相談できる人がいない場合もあります。その際に、「フリーランスで働きたい理由」をしっかりもっていると、諦めずに頑張れると思います。

 未経験からPdMへのキャリアチェンジを目指す人には、「どのようなPdMになりたいのか」「具体的にどんな仕事をしたいのか」を明確にしておくと良いと思います。なぜかというと、PdMという言葉の定義はかなり幅広く、同じ名前でも会社によってやっている仕事内容は変わってきます。例えば、KPI設計、分析、企画、WFまでやるところもあれば、企画のみのところもあったりします。そのため、なんとなく「PdM」という言葉に惹かれて入社すると、想定と違う業務だと感じてしまうこともあると思います。どんな仕事がしたいのかを明確にした上で、その仕事を実現している人に、カジュアル面談などで話を伺うのが良いと思います!

 PdMはステークホルダーの調整、数字へのコミットなど大変な部分もありますが、プロダクトに責任を持って自分の考えた通りに動かしていけるやりがいのある仕事だと思います!





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