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#2 総合商社から日本酒酒蔵へ|直感と共感に基づく人生選択

  • 執筆者の写真: careermentorjapan
    careermentorjapan
  • 1月24日
  • 読了時間: 5分

更新日:7 日前


 

小杉 周平さん プロフィール

 総合商社(三井物産)にて8年間勤務し、うち2年間は韓国駐在を経験。のち、元ドン ペリニヨンのフランス人醸造家が手がける新設日本酒酒蔵(株式会社白岩)へ2020年に転職。現在はオペレーション事業部長として国内販売及び30カ国への輸出業務を手がけ、自社の日本酒を世界に届けている。


 「現在はライフワークのような感覚で日本酒に関わりながら働けることに大きなやりがいを感じています」と話してくださった小杉さん。自身のやりたいことにたどり着いたストーリーと考え方についてお伺いしました。

 

職人の生きざまに共感、日本文化を世界へ

ー総合商社から新設の日本酒酒蔵へのご転職。この決断に至ったストーリーについて教えて頂けますか?

 韓国駐在時に日本酒のプロジェクトを担当し、酒づくりの職人の方と話をする中で、1000年の酒づくりの歴史の上に立ち、消費者に楽しんでもらうことに最大の喜びを感じ、またお米・水が生まれる自然と向き合い生きている彼らの生きざまに豊かさを感じました。また、ヨーロッパに旅行することが好きで、伝統とモダンさが融合する町並みの美しさに心惹かれる一方で、日本も美しい歴史や文化を持っているのにそれをうまく伝えることができていない状況に日本人として悔しさも感じていました


 そんな中、世界的なシャンパーニュメゾンである元ドン ペリニヨンのフランス人醸造家が立ち上げた日本酒ブランドの現職のポジションに関して、友人経由で打診がありました。高いポテンシャルを持ちながらもワインと比べまだまだ世界で認められていない日本酒の立ち位置を引き上げるという会社のビジョンに共感し、社長に次ぐ2人目の社員として今の会社への入社を決めました。海外向けの日本酒需要が増えている流れの中で、輸出という観点で商社での経験・スキルを活かせるとも感じていました。


ーその日本酒酒蔵で働くこと以外の選択肢は検討されていましたか?

 していません。転職サイトへの登録すらしていない状態でした。韓国駐在時の日本酒プロジェクト担当の経験から、日本の文化を世界に発信するという切り口で、中でも日本酒の仕事を人生のどこかで手がけたいという思いは抱いていたので、友人にその考えをよく漏らしていたことがご縁のきっかけとなりました。


現在約30か国で販売されている日本酒IWA 5
現在約30か国で販売されている日本酒IWA 5

ー総合商社には8年間と長い期間勤められていましたが、その会社を退職するというのは難しい決断でしたか?

 商社の「繋ぐ」という業態に対して、自らのプロダクトを「つくる」「広げる」という方向性に思いが傾いている時期でした。またそれは完全なる新しいものよりも、伝統産業を起点としたものに寄り添いたいとの思いもありました。今の会社の話を聞いたとき、ラグジュアリー領域で、伝統に加え、文化、芸術、自然の交差点に立てる環境はそうないと感じ、前職を離れる決断をしました。


今のお仕事と、未来の展望

―転職してみて、どのように感じられていますか?今のお仕事についても是非教えてください。

 スタートアップならではの大変さはありますが、自分の生涯をかけて取り組みたい事業の方向性と、会社のビジョンが重なっていることで、何事も自分ごとと捉え、ライフワークのような感覚で働けていることに非常にやりがいを感じています。仕事内容としては、一般的な輸出業務から、海外インポーターとの戦略立案、エアライン・クルージング向けの販売促進などがメインです。また、できるだけ原料米として、地域に根付いたオーガニックなお米の使用比率を上げたいと考えており、日常的に役場や農家の方とのコミュニケーションも多いです。日本酒の伝統文化に敬意を払いながら、クラフトと規模感の双方を追求できる日本酒ブランドを目指していきたいと思います。


 酒蔵のある富山をベースとしながら、東京を行ったり来たりの生活で、東京出身ではありますが、富山の豊かな自然を感じながら生活できる今のサイクルはとても心地良く感じています。


―今後のキャリアについて、今のお考えを教えて頂けますか。

 今は自社の日本酒が世界に浸透、定着することを目指しとことんやり抜くことを考えています。その先に日本酒以外の伝統産業に関わっていくこともイメージはしますが、今の会社でやるべきことが山のようにあるので、あまり先のことは考えていません。


富山県にある酒蔵
富山県にある酒蔵

メッセージ

ー小杉さんは、ご自身の「好きなもの」「実現したいこと」をご自身の経験や振り返りから見つけられたと思います。「したいこと」を探す人に、アドバイスやメッセージがあればお願いします。

 前職の総合商社時代は、ヨーロッパに駐在し、BtoC領域のモノ・サービスを扱っていくことを自身のキャリアとしてイメージしていました。そんな中人事部から韓国行きを命じられたことが人生の大きな分岐点となりました。半ば途方に暮れるように向かった韓国で出合ったのが日本酒ビジネスであり、その出合いがなければ会社を辞めていなかった可能性もあると思います。禍福は糾える縄の如しの言葉の通り、凹んでいる時こそ思いもよらぬ出来事が起きるもので、それに備えられるかが大事だったりするように思います。また、国内外問わず、移動しまくり、多様な価値観や美的感覚に触れることも、進むべき道の方向性を見つける一つの大切なアクションだと思います。




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